コミュニケーションの種類

コミュニケーションを大きく分けたとき、言語を必要とするコミュニケーション、言語を必要としないコミュニケーションの二種類に分かれます。

健康診断を担当する医者は先生という立場ですので、どうしても「相手にとって有益で、正しい情報を伝えなくてはならない」というプレッシャーから、言葉によるコミュニケーションを優先しがちです。

 

しかし心理学的な調査によると、対話によって伝わるメッセージは、「言葉のみ」であれば35%程度とされているそうです。残りは言葉のないコミュニケーションの部分であり、ジェスチャーや表情などの視覚情報、声音やトーン、間の取り方などの聴覚などの情報から成り立っています。つまり、話す内容で伝わっていることは3割程度、それ以外の情報で伝わっていることは7割程度となっているのです。

例えば医者であれば、「話している内容だけは」親身になって正しい情報を伝えているとしても、そこに「親密さ」が見えなければ、多くの場合はうまく伝わっていないと言えます。どんなに頭で「優しく誠実でありたい」と思っていても、実際に患者に伝わっていなければ意味がありません。特に病院が混んでいるなどの状況であれば、早口で話してしまうことや、ぶっきらぼうな対応になってしまうことも珍しくありません。機械的な対応と思われている可能性もあるでしょう。

相手とより良いコミュニケーションをとっていくためには、言葉以外の部分にも気を遣わなくてはなりません。特に健康診断に来ている患者は、何かしらの不調がある状態ですので、普段よりも神経質になっている場合や不安を感じている場合が多いです。安心した対話ができるよう、医者側が考えていく必要があるでしょう。